マッチングアプリ、独身偽装は“犯罪級の裏切り”です。

大阪地裁が「貞操権侵害」を認めたニュースから考える、恋愛と婚活のリスク管理

恋愛カウンセラー、谷崎真由美です。

昨日、大阪地裁でひとつの大切な判断が下されました。
独身しかいないはずの婚活マッチングアプリで出会った男性が、実は妻子持ちだった。
その事実を交際終了後に知った女性が「貞操権侵害」を理由に訴え、裁判所は 男性の独身偽装による責任を認め、55万円の支払いを命じた ――というニュースです。

“貞操権” という言葉は普段あまり使いませんが、これは
「誰と性的な関係を持つか、自分の意思で決める権利」
のこと。

つまり、この事件では
✔ 本来、結婚していないと信じていた
✔ 婚活アプリという “独身を前提とする場” で出会った
✔ 性的関係を結ぶ判断をそこに依存していた
という点から、女性の権利を侵害したと判断されたのです。


■ 婚活の現場では、実は“こういう相談”は少なくない

婚活支援や恋愛相談を受けていると
「実は相手が既婚者だった」
「プロフィールが嘘だった」
という相談は、残念ながらゼロではありません。

アプリは便利で出会いの幅が広がる一方、
身元を誰も保証できない世界 でもあります。

特に女性からは
・『離婚するつもりと言われていた』
・『仕事や住所の話を濁されていた』
・『連絡が夜だけに限られる』
など、見抜きづらいケースも多いのです。

そんな中で傷つく方が少なくないことを、今回の判決は改めて社会に示したように思います。


■ 婚活で自分を守る「3つのポイント」

今回のニュースを受けて、相談に来られる方に私が必ず伝えたいのはこの3つです。

① 連絡の取り方に「違和感」がないかを必ず見る

・夜しか連絡が返ってこない
・週末に会えない
・電話よりメッセージばかり
 既婚者の典型的なパターンです。

② 相手の生活が“立体的”に見えてくるか

職場・友人・休日の過ごし方。
嘘をついている人は、休日の過ごし方などの話に矛盾が生じます。

③ 本気の婚活ほど「身元保証がある場所」を使う

これは私が結婚相談所で仲人をしていて心から感じることですが、
身分証や独身証明書を確認する仕組み がある場は、やはり安心ということ。

出会う時点で“安全性が担保されている”ことは、心の健康にもつながりますよね。


■ 今回の女性の行動は尊いこと

裁判に踏み切るには勇気も時間もお金も必要です。
それでも女性は
「同じように傷つく人を減らしたい」
という思いもあったのではないでしょうか。

恋愛や婚活の世界で嘘をつくことは、
ただの浮気や不誠実では終わらない。
人の人生を奪う行為であり、権利侵害である。

今回の判決は、その事実を社会に強く示したように思います。


■ 最後に ―― “あなたは守られるべき存在です”

恋愛に真剣な人ほど、相手を信じようとします。
だからこそ傷つく。

でも、あなたが悪いわけではないし、
騙されたあなたが弱いわけでもないのです。

真剣に人を想う人は、幸せになるべきだと感じます。
そのためにも、自分の心と人生を守るための“安全な出会い方”を選んだほうがいいのです。

婚活で悩んだり、不安を感じたりしたら、いつでも相談してくださいね。
あなたの味方でいる人間が必ずどこかにいますからね。

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